この記事を見に来てくださった方の中には、できるだけ費用を抑えて海外留学や海外生活を体験したい!
と思い、その方法を探している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
オーペアという住み込みのベビーシッターなら、費用を抑えて海外に長期で住むことが可能です。
しかし、オーペアは日本ではまだあまり知られていません。
今回はそのオーペアについて一体どのようなものなのか紹介します!
Au pair(オーペア)とは?
オーペアとは簡単にいうと住み込みのベビーシッターのことを指します。
Au pair(オーペア・オペア)はフランス語由来の言葉で、言葉そのものには「同等の」という意味があります。
家族と同じ立場で、家族の一員として生活を行えるのがオーペアの魅力です。
国によっては、オーペアの他にデミペアやナニーと呼ばれる場合もあります。
オーペアは住み込みでベビーシッターやちょっとしたお手伝いをして、お小遣いを貰いながら、学校にも通うことができます。
住み込みなので、食費や光熱費もほとんどかかりません。
また、ネイティブの言語を話す家族と一緒に生活ができるので、家の中でも語学を学ぶことができます。
費用を抑えて海外で生活をしたい方や、子どもと触れ合うのが好きで、尚且つ語学を学びたい方にはぴったりのプログラムです!
オーペアができる国とその条件
オーペアは様々な国で行うことができます。
海外で長期滞在しながらお金を稼ぐことが可能なビザを取得することができる国であればどこでも可能です。
これが可能なビザの代表例としてワーキングホリデービザがあります。
主にヨーロッパの一部の国ではオーペアのためのオーペアビザというビザも発給されます。
今回は日本人がオーペアをよく行っている主な国とその国の条件について紹介していきます。
以下の情報は各国の労働条件などが変更するに伴い変更される場合があります。
最新の情報は各国のオーペア情報サイトでご確認ください。
アメリカ
年齢 | 18〜26歳 |
ビザ | J-1 交流訪問者ビザ |
お小遣い | 週195.75$〜 |
健康保険 | エージェンシーによる |
学費 | オペア負担 (年500$ファミリー補助) |
労働時間 | 週45時間(1日10時間まで) |
アメリカでオーペアをするのであれば、エージェンシーに登録する必要があるようです。
エージェンシーを通して、ファミリーマッチや渡航の準備を行なっていきます。
オーストラリア
年齢 | 18〜30歳 |
ビザ | ワーホリビザ |
お小遣い | 規定なし (平均月200〜250 AUD) |
健康保険 | オーペア負担 |
学費 | オーペア負担 |
労働時間 | 規定なし (平均週25〜40時間) |
オーストラリアではヨーロッパのようにオーペアのためのビザがありません。
オーペアの制度をはっきりと定めていないため、ファミリーとの交渉でお小遣いや学費、勤務時間など決めていく場合が多いです。
ドイツ
年齢 | 18〜26歳 |
ビザ | オーペアビザ (ワーホリビザも可) |
お小遣い | 月280€(2023年3月現在) |
健康保険 | ファミリー負担 |
学費 | オペア負担 (月50€ファミリー補助) |
労働時間 | 週30時間まで(1日6時間まで) |
ドイツでのオーペア留学については実際の体験談があります。
こちらの記事で見ることができます!
フランス
年齢 | 18〜30歳 |
ビザ | オーペアビザ |
お小遣い | 月320€以上 |
健康保険 | ファミリー負担 |
学費 | オーペア負担 |
労働時間 | 週25時間まで |
フランスでもオーペアビザを受けてオーペアをすることが可能です。
パリなどの中心地ではオーペアを受け入れるスペースがないことが多く、
フランスの地方の家族がオーペアを探していることが多いと聞いたことがあります。
オーペアのメリットデメリット【ドイツ】
1年間ドイツでオーペアを実際にしてきて感じたメリットやデメリットを紹介します。
このメリットとデメリットには個人差がありますので、参考までにご覧ください。
メリット
準備費用が安い
オーペアをするために用意しておく費用が、他の留学やワーホリと比べて非常に安かったです。
ドイツに届くするまでに私が必要だったお金は以下の通りです。
・ドイツ語(A1)学習 テキスト 合計約1万円
・ドイツ語(A1)試験 受験料 1万3千円
・雑費(スーツケースなど) 約3万円
合計 約15万3千円
ドイツ語をすでに学んでいる人でいたり、準備物が少なければ、渡航費のみでオーペアを始めることも可能です!
語学が安く学べる
ドイツでのオーペアではビザの申請をするために1番低いレベルのA1の試験を合格しなければなりません。
試験については別の記事で紹介しています。
A1以降の学習はドイツについてから勉強することができます。
語学学校の学費は、ガストファミリー(ドイツ語でホストファミリーという意味)からの補助が出ます。
補助だけで通える場合もあるので学費がかからない場合がほとんどです。
語学学校に通うだけでなく、ガストファミリーとの会話もドイツ語です。
また多くのガストファミリーはオーペアがドイツ語を学びたいと理解してくれるため、積極的に話してくれたり、間違いを訂正してくれます!
一人じゃない!助けてもらえる
オーペアの1番の魅力はこれだと実感しました。
ドイツは、ビザの申請などの役所手続きが本当に大変です。
何度メールを送っても返ってこなかったり、電話をしないといけない場面があったり…。
役所の手続きや銀行の開設など、ドイツの生活で必要なことのほとんどをガストファミリーに手伝ってもらいました。
ドイツのことはドイツに住む人に聞いても難しいことが多いので、何も知らない、ましてやドイツ語もままならない渡独当初の私には難しいことだらけでした。
オーペア開始後もその都度困ったら気軽に聞くことができるので一人で悩むことも少なかったです。
デメリット
続いてデメリットについてです。
こちらも私のオーペアでの実体験を元にしていますので、必ずそのようなメリットがあるとは限りません。
自由な時間が少ない
オーペアとしての勤務時間は1日6時間、週30時間までという規定があります。
しかし、タイムカードのようなものは存在しないため、大まかな時間計算をしている場合が多いです。
また、ガストファミリーと一緒に住む場合がほとんどなので、家にみんながいたら、自分の部屋にこもらない限りは、オーペアとしての勤務が少しでも存在すると思った方が良いです。
時間の規定を見ると自分の時間が確保しやすいかと思いがちですが、実際はそれ以上にガストファミリーと関わる機会も多いです。
そのため自分だけのゆったりした時間が毎日取れるとは限りません。
自分から動かないと友達はできづらい
オーペアの生活も仕事も全て家で行います。語学学校に行っている場合は平日は家と学校の往復です。
街へ出かける際も最初はガストファミリーや一人で出かけることもしばしば。
友達は行けば自然にできるものだと思っていましたがそうでもありませんでした。
今となっては親しい関係の友達に初めて声をかけたのも渡独後7ヶ月後でした!
どんな友達にせよ積極的に自分から色んなコミュニティに参加したりして行動しない限り、友達作りも簡単ではありません。
ガストファミリーによっての差が大きい
一緒に暮らすガストファミリーによってオーペアの生活は異なってきます。
別のガストファミリーの元でオーペアをしていた友人と私とでも仕事内容や関わり方も全く違いました!
家族でのアクティビティが好きなガストファミリーであれば、週末にどこかに連れて行ってもらえることもあります。
しかし、家族の時間とオーペアの時間を分けたいと考えているガストファミリーの場合は週末や休暇は一切ガストファミリーと関わらないこともあります。
ガストファミリーの中にはオーペアを召し使いのように扱う家族もあったりするとか…。
家族のように過ごしたいか、仕事として関わりたいか、どのようなオーペアをしたいか事前に決めてガストファミリーを探すことをお勧めします。
【ドイツ・オーペア】ガストファミリーの探し方
オーペアについてここまで話してきましたが、興味をだんだん持ち始めてきたのではないでしょうか?
しかしオーペアをするためのガストファミリーはどうやって探すか分からない方もいると思います。
最後に私がオーペアをする際にどのようにしてガストファミリーを探していたか簡単に紹介します。
【無料】AuPair World(日本語なし)
オーペアとガストファミリーの完全無料のマッチングサイトです。
世界中で使われており、オーペアをする・探すために多くの人が知っています。
実際に私もこのサイトを活用し、完全無料で最初のガストファミリーとマッチしました。
このサイトでは、自分がオーペアをしたい国、期間などを決めて探すことができます。
エージェントを介さないので、契約などは全て個人責任となるのが注意点です。
【無料】AuPair.com(日本語なし)
こちらも登録無料のマッチングサイトです。
私は使ったことがありませんが、オーペア同士で知り合った友人はこちらも使用したことがあるとのことでした。
有料のプレミアム会員になることで様々な特典を受けることができます。
また、実際の体験談などの紹介も行なっているので、オーペアとはどのようなものか知ることができます。
【無料】掲示板・Facebook(一部日本語あり)
インターネットの掲示板やFacebookでガストファミリーを探すことも可能です。
英語やドイツ語など、行きたい国で使用されている言語で検索すると出てくる場合があります。
また現地に住む日本人ファミリーや日本と他の国の国際ファミリーで探す場合は日本語で検索しても良いでしょう。
私の2つ目のガストファミリーはドイツに住む日本人がよく活用している掲示板でマッチしました。
【有料】エージェント
エージェントを通してガストファミリーを探すことも可能です。
アメリカでのオーペアは、ほとんどがエージェントを介してのオーペアになります。
ドイツはあまりエージェントを介したオーペアは知られてはいません。
しかし全くないわけではなく、一部エージェントでは日本語でのカウンセリングをしてくださるエージェントもあります。
エージェントを通すことで、ガストファミリーには直接言いづらいことなど相談できるのがメリットです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
子どもと触れ合うことが好きで、海外で生活してみたい、言語を学びたい人にはおすすめのオーペア留学。
他の留学と比べても費用がかなり抑えられることがポイントです。
今後も多くのオーペアや海外留学の記事を更新していくので、ぜひ参考にしてください。